地理の暗記が苦手という人は多いでしょう。ゆとり教育が終わり、日本の諸地域や世界の諸地域を隅々まで中1中2で学習した中学生たちがいよいよ中学3年生、受験生となります。錯塩までの県立高校入試の地理は資料をみて答える問題がほとんどであり、内容も非常に薄く5時間も勉強すれば完了してしまうような量でした。昨年までの中学3年生は日本の地理は3つか4つの都道府県、世界の地理も3つか4つの国と地域しか習わなかったでのです。
今年の中学3年生は、全国47の都道府県や諸地域や世界の5大陸の国々や地域を遍く学習しています。都道府県の公立高校入試に出る地理の範囲も大幅に広くなったのです。
そうした、難度が一気に高まった地理で得点がとれるようにするにはどうしたらいいでしょう。
それにはインターネットを活用することが有効です。暗記は文字だけでなく映像も一緒のほうが覚えやすいものです。インターネットを活用すれば、都市や地域の名前、県名や国名といった文字情報に映像が加わって、理解しやすく覚えやすくなります。
たとえばアメリカ合衆国のトウモロコシや小麦の生産で有名なのはプレーリーですが、プレーリーと言われてもどんなものかわかりません。インターネットでプレーリーをキーワードにして画像検索すれば、プレーリーの風景がいろいろ出てきます。そしてプレーリーとはどんなものかも、wikipediaなおで調べれば詳しく、そしてわかりやすく説明されています。ちなみにプレーリーとは草原地帯のことで、 オハイオ州、インディアナ州、イリノイ州、ミズーリ州、アイオワ州などにまたがって存在しています。広範に広がっているのがプレーリーの特徴です。各種穀物や大豆を大量に生産し、世界中に輸出しているので「世界の穀倉地帯」と呼ばれています。プレーリーで生産された農作物を世界中が消費するのだから、重要だということがわかります。世界地理はこのように、世界中の人々の生活に重要なもの、世界経済に大きな影響を与えるもの、あるいは世界にとってはさほど重要ではなくても、日本の人々の生活や経済と関わりの深いものが良く出題されます。
日本地理では、たとえば宮崎県や高知県の促成栽培が良く分からなければ、促成栽培、宮崎県や高知県の農業について画像検索をし、あるいはさまざまな豊穣を集めればいろいろ分かって興味も高まります。調べて写真をみて文章を読み「これは耳寄りな情報だな」と思ったことをメモに残すだけで、記憶に定着します。
それから、教科書で説明されているのとは違った視点からその地域の様子を捉えると、興味も高まり理解や暗記もはかどります。たとえばサッカーが好きなら、自分が好きな
Jリーグのチームがある地域を調べたり、サッカー熱が盛んな地域を調べてみるのも面白いです。サッカーを通じて、その地域を身近に感じるのです。自分が旅行に行ってみたい地域や、テレビでよく見る観光地域を調べたりして、その土地の魅力を知っていくのも地理を好きになり、地理の暗記が得意になるコツです。こうした地理の調査や映像を通じての理解はインターネットを大いに活用しましょう。