数学が苦手な人のための参考書を紹介します。
苦手といっても、人によっていろいろとあります。計算問題はできるが1行問題あたりから解けなくなってきて応用問題が全くだめだとか、計算問題で正の数・負の数は解けるが文字式の累乗や分数が絡んだ複雑な計算が良く間違えるとか、あるいは計算のルールが全くわからないとかです。
そして今回紹介するのは、計算のルールが良く理解できていない、ごちゃごちゃしてしまっているレベルの人にお勧めの参考書です。正の数・負の数・文字式・一次方程式・二次方程式・平方根といった計算問題が中学1年生の最初から中学3年生で学習する内容まで、解りやすい解説や解き方でせつめいしてあります。学校の中間テストや期末テストで平均点が60点のうち10点ぐらいしかとれない子にお勧めできます。あるいは、県立高校や公立高校の入試問題や、それと類した実力テストの大問1の計算問題が間違えてしまう子などにとっても役立つ参考書です。
文芸春秋社の出版している参考書ということもあって、地方の本屋さんだけでなく、首都圏の大きな街の本屋さんにも置いてないこともあるので、楽天ブックスとアマゾンの両方を紹介します。
1冊目の「小河式プリント（中学数学基礎篇）改訂新版」は小学校の分数や小数の計算の仕方から復習できます。小学校の算数の計算でつまずいたという子は、この本から始めるといいです。
2冊目の「中学数学発展篇方程式と関数改訂新版」は文字式、方程式、比例、反比例、一次関数、二次関数が掲載されています。発展編とありますが、学校の授業についていけない、数学の教科書の内容が理解できないという子が対象です。なぜ発展編と銘をうっているのかはわかりませんが、他のどの本よりも易しく分かりやすく書いてあるので、学校の数学の授業についていけない人も、ぜひ頑張ってください。計算問題は大丈夫だが、関数がまるでダメという人にも価値がある1冊です。
3冊目の「中学数学発展篇図形改訂新版」は中学1年生の平面図形と空間図形、中学2年生の三角形・四角形・平行四辺形・多角形・合同の証明、中学3年生の相似と三平方の定理などをすべて掲載してあります。基本的なことがらを大きな図で見やすく、解りやすく書いてあります。
4冊目の「中学数学発展篇確率・統計と総まとめ改訂新版」は確率や統計と中学校の数学のまとめ問題です。確率と統計はそんなにたくさんのページは割いてなく、まとめがほとんどです。1冊目・2冊目・3冊目をきちんとこなした後は、このまとめ問題で仕上げると良いです。
未来を切り開くシリーズでは、他に応用問題として「中学数学発展篇 入試実践 改訂新版」があります。こちらは県立高校の入試問題の中で応用問題レベルを扱った本です。県立校入試で70点以上の得点をめざす人、偏差値53以上の高校を志望する人はこちらもやるといいです。数学が苦手な人がいきなりこの本をやっても実力がつかないので、苦手な人の場合は1冊目～4冊目をこなしたあとで、「中学数学発展篇 入試実践 改訂新版」を解きましょう。
そして気をつけることは、これらの本は旧版と改訂新版の2種類があることです。古いものが売ってあったりするので、購入のさいは、表紙に「改訂新版」と書いてあることを必ず確認してください。
