子どもの成績が悪くて困ってしまっている保護者も多くいらっしゃると思います。成績が悪い子が夏休みにしっかりと勉強をし、夏休みを成績が上がるためのきっかけにするにはどうしたらいいのでしょう。
成績が悪いというのは勉強をしないからです。なぜ勉強をしないかというと、頭を使うのが面倒だから。ものぐさな人間が体を動かすのが面倒でごろごろしているのと同じです。頭を使うのが面倒だからものを考えない。ぼんやりしているのが心地いい。
学校や塾の授業中、何もしないでぼんやりしている子がいますが、あれは他のことを考えていて勉強に集中していないのだろうと、思われがちですが違います。確かに他のことを考えていて勉強に向かっていない子もいますが、何も考えず頭が空っぽになってる人間もいるのです。
まさかと思われそうですが、塾の授業で、勉強のできないいろいろな子に質問したところ、本当に何も考えない自分でも何をしているか分からない時間があるそうなのです。そして、このぼんやりした時間が、気が付くと平気で3時間も4時間も過ぎてしまっている。ものぐさ者がうとうとと昼寝をしているうちに夜になってしまったというのと同じ状況です。
こういった子は、ゲームを取り上げてもテレビを禁止にしてもだめです。ゲームもテレビもしなければ、ただぼんやりと時を過ごすだけだからです。
外からの強い強制が必要です。成績が上がろうが上がるまいが、まずはぼんやりと時間をつぶすことをやめさせる。漢字の練習とか、計算の練習とか、みっちりと頭を使わなくてもできそうな、めんどくさくないものを毎日3時間はやらせる。そしてきちんとやっているかどうか、保護者が確認する。やってなかったり、あまりに雑なときは、ペナルティを与える。テレビ禁止とかそういったものでなく、家事の手伝いとか、運動とか、ものぐさと逆にあるものを課す。人間は体と脳がつながった存在ですから、体を動かしていれば、自然と頭も動かすようになります。体を動かさなければ、頭も働かせません。体でも頭でもなんでもいいから、とにかく動かすこと。これがものぐさから脱出し、勉強をするようになる第一歩です。
まとめると、頭をさほど使わない漢字練習や英単語の暗記や計算問題や理科社会の一問一答ををしっかりと行う。〇Xに神経質にならず、結果にはあえて目をつむる。何より、机に向かって学習する習慣を育てることが大切。だらけて何もしないときは、家事の手伝いや買い物などの体を動かすようなペナルティを与える。体と頭を使う習慣を身につけることを強く意識する。受け身的になるものは遠ざける。たとえば、ぼんやりとテレビをみたりすることなど。
漫画は読まないよりは読んだ方がいい。なぜなら頭を働かせるから。けれども、テレビのアニメはよくないです。あまりに受身的になりすぎるからです。