県立高校を受験する公立中の生徒を対象とした塾を自分で経営していて、こういうのもなんですが
公立高校を受験するなら塾に通う必要はありません。
成績が良くない子には必要ですが、学校の成績で平均点をとっているならば、塾に通わなくても公立上位校に十分合格できます。
それほど今の時代は、参考書・問題集・勉強方法・進学情報・受験情報が充実しています。
一方、成績の良くない子は、先導してくれる存在が必要です。塾に通う意義はあります。
私が不思議に思うのは、塾に来る子やその保護者らに、家庭学習用の参考書・問題集は何を使っているのか尋ねますが、何も持っていないのです。学校のワークと教科書だけです。英和辞典も電子辞書もありません。
普通は、塾に来る前に自分で参考書や問題集を買ってやってみて、それでもよく分からないから誰かに教えてもらおうという順番になると思うのですが。
塾の月謝はどんなに安くとも、一か月で1万円を超えます。1万円あれば5教科分が買えます。買ってみて、実際に使って、自分に合わなかったら買い直しをする、これを3回もやれば自分にとって最良の本が見つかります。買い直しを3回やっても3万円もかかりません。塾だと2か月分です。
自学自習用のテキストも辞書もなく、英語が苦手というのは、まっとうな感覚を失っています。塾を探す前に辞書を探すべきです。
勘違いしている人が多いのですが、成績アップのために最も効率がよいのは、人から教わるのではなく、本を読んで自分で考え、自分で問題を解き、自分で暗記することです。
ただし、中学受験の算数や、大学入試の数学、物理は、気をつけなければ迷路に入ってしまうことがらがたくさんあって、それらは誰かに教わったほうがよいです。
公立高校入試程度なら自力で、参考書と問題集で突破できます。それほど公立高校の入試問題は簡単なのです。
塾を探す前に、保護者の方と一緒に自分のレベルにあった参考書と問題集を探してみてはどうですか?
保護者の方が自分で時間を費やして、子供の勉強のために必要なものを