高校生の勉強

国立大医学部と私立大医学部の学費 一番安いのはどこ?

大学の新卒者の就職も厳しく、就職しても給与も低く、今や一流企業の雇用の安定も担保されにくいときて、なかなかの高収入と安定度の医師資格をめざす人が多いです。

この10年、医学部の偏差値はかなりあがっています。昔ならお金で入ったと言われるような私立大医学部でさえ、早稲田大や慶応大の文系と変わらぬ偏差値になっています。

不景気の中でもお金のある家庭はお金をたんまり持っているので、私大の医学部でも入れるなら入れようという考えなんですね。まして国立大の医学部なんて、超のつくほどの秀才か、超のつくほどの努力家しか入れないです。

では、大学の医学部に進学した場合、いくらかかるのかみてみましょう。大学4年間とインターンシップの2年間の計6年間です。
・まずは国立大の医学部の平均から。6年間で350万円です。これは安いです。家にお金がなくても、学資ローンの低融資でねん出できますね。
次に、主な私立大学医学部。
慶應大医学部…2051万円
順天堂大医学部…2090万円
東京慈恵会医科大医学部…2250万円
自治医科大医学部…2260万円
名前の通った医系の大学は安いですね。安いところほど偏差値が高い傾向があります。当たり前ですね。

続いて、
昭和大医学部…2650万円
産業医科大医学部…2749万円
日本医科大医学部…2813万円
東京医科大医学部…2995万円
関西医科大医学部…3014万円
大阪医科大医学部…3141万円
東邦大医学部…3180万円
久留米大医学部…3237万円
東京女子医科大医学部…3284万円
日本大医学部3310万円
岩手医科大医学部…3400万円
聖マリアンナ医科大医学部…3440万円
近畿大医学部…3580万円
藤田保健衛生大医学部…3650万円
獨協医科大医学部…3660万円
杏林大医学部…3755万円
福岡大学医学部…3770万円
愛知医科大医学部…3800万円
埼玉医科大医学部…3800万円
兵庫医科大医学部…3880万円
北里大医学部…3890万円
金沢医科大医学部…3950万円
東海大医学部…4184万円
川崎医科大学医学部…4565万円
帝京大医学部…4920万円

川崎医科大は全寮制の高等部があってその高等部に入ると、川崎医科大の医学部に内部進学できます。医師をめざすならそれに合わせた勉強を高校時代からしっかり行おうということです。この川崎医科大は偏差値が63。医学部では入りやすい大学の1つです。明治大学の理工が61。東京理科大の理工が62~63。上智の理工が62。早稲田の理工系が65~68。慶應の理工が68。医学部と他の理工系を比較すると医学部がいかに高いかがわかりますね。

国立大の医学部の偏差値をみると、一番低い国立大医学部は、佐賀大医学部、福島県立医科大、高知大医学部で、いずれも偏差値67。これを他の国立大理系と比較すると、理系の名門の東京工業大が66。東北大65。大阪大65。名古屋大65。いずれも下です。
京都大の工学と農学が68。地方の大学それ自体としては名も通らぬ国立大が、医学部だと京都大と肩を並べるのですから、医学部人気は相当高いですね。ちなみに東京大学の理1と理2が74です。やはり、東京大学は別格です。

学費にお金を戻しますが、お金がないなら自治医科大がお勧めです。大学での授業料を大学が貸してくれます。
島や離村などのへき地でも、医者にかかれるようにと、全国の都道府県が共同して設立したのが自治医科大なのでこういった制度になっているのですね。卒業後、医師になってから返済すればいいので、とても良い制度と思います。

そして6年間の学費以外に、意外とかかるのが教科書やテキスト代。1冊10万円もするような専門書を教科書として何冊も使うのでそちらも馬鹿になりません。家が金持ちならたいしたことないでしょうが、有り金をはたき、お金も借りてなんとか学費をねん出している家庭にとっては馬鹿にならない金額です。