英単語ターゲット1900の長所の1つは派生品が多いことです。ターゲット1900専用の書き覚えノートや実践問題集、カード、別売りCD、暗記ポスターがああります。さらにはiPhoneやアンドロイドのスマホ用のアプリもあります。英単語集1冊のみをゴリゴリ覚えるだけでは単調で飽きてしまいがちですが、これらを駆使すれば暗記しやすいのは間違いないです。
アプリの方は、本と比べて情報量が少ないのですが、英単語と例文の音声が聞けるのが良いです。普段からスマホを使っている人はアプリを本と一緒に買うといいですね。英単語や例文はただ覚えるよりも、耳で音声を聞きながら覚えた方が3倍ぐらいは覚えやすいです。なので本とアプリの2つを買うか、本とCDの2つを買うかするといいですね。アプリとCDの2つは不要です。CDは2000円を超えるのですが、アプリは600円と安いのもいいですね。
アプリの方の音声ですが英単語の見出し語1900語、派生語などすべての英単語の音声、例文の音声がしっかり聞くことができます。また、500円を追加課金すると、「英単語ターゲット1900(5訂版)実戦問題集」の本と同じアプリ機能が追加されます。
英単語ターゲット1900は、見出し語が1900語だから、難関大入試には単語数が少ないのではないかと不安に思う人も多いと思います。ですが、この単語集をやれば旧帝大や東大、京都大をはじめ、早慶上智といった難関私立大の英語にも十分対応できます。東大の場合、覚えるべき英単語は実はそんなに多くありません。国立では京都大の方が英単語の語彙力が必要になります。そして、その京都大よりも難関私立大の方が圧倒的に英単語の語彙力が実用になります。およそ6000から7000の単語数です。これは派生語も含めた数です。ターゲット英単語1900は、掲載された単語数が少ないにも関わらず、これだけのレベルまで到達できます。
ただし、これには理由があります。大学入試に頻出の英単語でも易しいものは省いてあるのです。すでに高校生として基本的な語彙力を持っている人が、難関大合格を目指して使うのがターゲット1900なのです。語彙力に弱点のある人がいきなり1900をやっても読解力はほとんど上がりません。
旺文社ではターゲット1900の姉妹品に「英単語ターゲット1400 4訂版」を出しています。語彙力が不足している人はターゲット1400をやってから1900に移るのがベストです。1400のほうのレベルはセンター入試から中堅私大です。私立大学でいえばMARCHや早慶上智を目指すなら1900、それより下の私立大学は1400というところでしょう。または、1400や1900は本の中身でさらにレベルごとに区切っているので、1400+1900のpart2までといったやり方もいいです。
ターゲット1400もターゲット1900も、大学入試に実際に出た英文を例文としているので、大学入試への直結度がとても高いのが良い点です。