高校受験に向けて、英語が苦手な中学3年生は夏休みにどんな勉強をすればよいのか?
それは英単語の暗記と英文法です。
英単語集はいろいろと良いものがあります。自分にとって使いやすいものがよいです。県立高校受験で必要な英単語数は1300語程度です。旺文社の英単語ターゲット1800などは、難関私立高校を受験する中学生も対象としているので、1800もの数になっています。英語が苦手で県立高校wを第一志望にしている中学生はここまでの単語集は不要です。私としては「ハイパー英語教室 中学英単語1600」がお勧めです。桐原から2012年に出版されました。
英単語集選びのポイントは、発音の仕方がカタカナで載っていることです。発音記号が読めるならば、発音記号が載っている英単語集でもいいのですが、英語が苦手な中学生は発音記号が読めないので、カタカナを載っているものがよいのです。
英文法の本は学研から出ている「中1英語をひとつひとつわかりやすく」「中2英語をひとつひとつわかりやすく」「中3英語をひとつひとつわかりやすく」の3冊が断然よいです。3冊というとかなりの量と思われがちですが、1冊1冊は薄くて、しかも大きな活字と絵で、英文法的なことがらを分かりやすく説明してあるのでたくさんの時間を費やさなくても、夏休み中に中1中2の内容が余裕をもって終わります。
問題を解くより、英文法の説明を読んで理解していく使い方をするテキストです。英語の学習で重要なのは、何度も何度も音読を繰り返したりしながらの英単語や英語例文の暗記以外に、英文法をよくよく理解することです。英文法の理解は、分かりやすい言葉で丁寧に書かれていると、大変はかどります。これらの本は、そういった点でベストです。
「中1英語をひとつひとつわかりやすく」「中2英語をひとつひとつわかりやすく」「中3英語をひとつひとつわかりやすく」を1冊にまとめた「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく」もあります。3冊の内容すべてを網羅した以外に、英語が苦手な高校生や、大人になってもう一度英語の勉強をする人の入門書として、新しい内容が付加されています。高校受験では、3冊ばらばらになっている方を選ぶのがよいでしょう。
この本は、英文法の理解に特化したものなので、この本をやれば長文の読解力や英作文、英単語や英熟語の力が必要なレベルまで身につくわけではありません。英語長文の読解力や英単語の語彙力は他のテキストで補う必要があります。
まずはこの本で英語の基礎的な力をつけ、同時に英単語も覚えていって、秋以降は英語長文の読解力を養っていきましょう。