大学進学をめざす高校生の夏休みの勉強時間は、最低でも毎日10時間は必要です。10時間というと大変な数字のような気がしますが、うまく配分すればけっこう実現可能です。
朝8時に起床
午前9時~12時 3時間
午後1時~6時 5時間
午後8時~11時 2時間
とまあ、のんびりした生活を思い描きながら勉強時間を配分しても10時間になります。昼食に1時間、夕食と風呂に2時間とっています。さらに睡眠時間枠は10時間です。これなら40日の夏休みを、疲労を蓄積させずに過ごすことができます。調子のいい日、やる気のある日は、昼食を30分、夕食と風呂を1時間と削ったりして、学習時間を1,2時間増やしても良いです。
それでも、これだけの長い時間、勉強するのに臆してしまうのは、途中で飽きてしまったり、精神的に疲れるかもしれないという不安からでしょう。その不安は、学習の内容を前もって検討すれば消えます。1時間につき1教科ずつの勉強とする。得意な科目、好きな科目は4時間ぐらいぶっ続けでやってもいいが、苦手な科目、やる気が起きない科目は1時間、勉強したらいったん終わりにするようにするという作戦を立てるのがいいです。
たとえば、数学が嫌いだとして、その数学を勉強する場合は、午前中に1時間勉強し、午後に1時間勉強し、夜に1時間勉強するとかにすれば、1日3時間の勉強になりますが、さほどうんざり感はありあません。これは食事と同じイメージです。にんじんは体にいいから食べなければならないのだが、ニンジンジュース、ニンジンサラダ、ニンジンが入ったカレーとニンジンが目だつようでは食べられない。こういったときはみじん切りにしてハンバーグに混ぜたり、ポテトサラダに目立たぬように混ぜてみたり、工夫をします。それと同じです。嫌いな科目がドカンとあったら勉強が嫌になるけれど、他の教科の間に挟み、サンドウィッチのようにすることで何とか頑張れると思います。
そして、夏休み中に、模擬試験や実力テストを受けることもお勧めです。その模擬試験や実力テストで良い点を取ることを目標にして、気合を入れて勉強をすれば、10時間の勉強時間を、起きている時間は食事と風呂以外は全部勉強とかの割り当てをして、12時間、13時間と伸ばすことが出来ます。時間はさほど伸びなくても、10時間あたりの集中力が違ってきて、一生懸命さが備わってきます。
10時間の勉強時間、集中力を持続させるには、型を設けることも有効です。1時間勉強したら、5分休んでストレッチをしてみるとか、部屋をぐるぐる歩いて気分転換をするとか、お茶やジュースを飲むとか、自分なりの効果的な休憩の仕方の型を作りましょう。休憩の型を作り、それを実施することで、一気に気持ちを緩め、リラックスする。こうすれば再びやる気が満ち溢れます。