高校生の勉強

難関大学合格に必要な勉強時間

大手予備校の東進が2012年5月にweb上で、難関大学受験生の勉強時間についての調査データを発表しています。
東進が難関大とした各大学は、国立大学が東京大学、京都大学、北海道大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、東京工業大学、一橋大学、東京外国語大学で、私立大学は早稲田大学、慶應義塾大学です。
それによると、難関大に現役合格した高校3年生の学校外での勉強時間は、1日平均5時間52分とのこと。学校の授業以外に5時間の勉強をしているんだから、難関大の受験生は努力しています。平日は3時間ぐらいで、土曜や日曜に10時間以上やったりしての5時間50分だと思います。そして不合格者の平均勉強時間は5時間37分です。両者の間に差はあまりありません。
では、合格と不合格を分けたものは何か?たった15分の差?頭の良さ?勉強法が上手いか下手かの違い?
いえ、そういったものではなくて、明確な差があったのです。それは高校3年間でのトータルの学習時間。難関大に現役で合格した高校生と不合格だった高校生の時間差は、高1のときが191時間、高2のときが214時間、高3のときが94時間しした。高校3年間で実に499時間もの差がついているのです。499時間の差はなかなか埋めようがありませんね。勉強時間が多ければ高3のときに基本事項の確認をすでに終えて、実践演習や過去問の勉強などもしっかりできます。
それから、難関大に合格した受験生の高校1年生の勉強時間が総計で911時間、高校2年生の勉強時間が総計で1211時間、高校3年生の勉強時間が総計で2195時間です。現役合格するには早くからそれなりの勉強をしていたことが分かります。
難関大の理系学部を受験する場合、数Ⅲを学校の授業に合わせて高3から開始したら完全に手遅れです。中高一貫の学校でなくても、高2の3学期から数Ⅲを教え始める学校が多いですが、それでもぎりぎりです。できれば高2の冬休み前から始めたいところです。理系学部は数学の勉強時間の確保が特に大切になってくるので、早期から受験を意識した勉強が必要です。数学の網羅系参考書は数ⅠAは高1の間に2周、数ⅡBは高2の間に2周して、高3では1対1の数学などを使って応用力、実戦力を培うのがいいです。