勉強が得意な人は皆、勉強が好きだし、勉強を楽しく感じています。勉強がつまらないと思いながらなんとか努力して難関大学に合格した人はいません。
勉強が好きなのはどんな点がいいのか。それは、すき間時間を利用してまめに勉強もするし、長時間机に向かっての勉強も飽きることなくできます。すなわち、成績のアップにおいて重要な、「量」をこなしていけるのです。
また、激しいショックを受けるとか、大きな喜びにあふれるとか、辛い悲しみを味わうとか、おいしい食べ物に感動するとか、美しい風景に感動するとか、そうした心の激しい揺さぶりがあったとき、そのときの記憶がいつまでも保持されます。感情と一緒に覚えると記憶は残りやすいのです。勉強も、知的な喜びを感じつつ暗記をしたほうが記憶に残りやすいわけです。つまり、勉強が好きな人間ほど、暗記も上手く行うことができるのです。
ではどうやって勉強が好きになるか。能力があり、クラスで上位をとり続ければ、周囲から一目置かれ、ほめられもし、勉強が好きになります。勉強は自分の取り柄だと思えば、勉強は楽しくなります。
では成績が良くない人間はどうするか。勉強に悪いイメージを持たないように努力することです。
最初は勉強が嫌いで、面白くないという気持ちが強くても、自己暗示をかけ、勉強は面白くないわけでもない、好きでもないが嫌いでもないと自分に絶えず言い聞かせます。
そうして、感情をフラットにします。そして、自分が少しでもできるようになったら、自分をほめます。本来勉強ができたことへの褒美はよくないのですが、勉強に良いイメージを持たせるため、努力することの喜びを体に覚えさせるため、自分で作った目標を達成したら、上等のお菓子を食べるとか欲しいものを買うとかします。そうして、勉強への良いイメージを作っていき、しだいに勉強が楽しいという気持ちに自己暗示をかけ、何とか持っていきます。
勉強が楽しいと思えるようになれば、成績は上がります。そうしたら、その楽しい気分は強固で持続的なものになっていきます。