勉強は大きく分けて、頭脳に効く勉強と心に効く勉強の2つがあります。頭脳に効く勉強というのは、学習内容を理解し、整理し、系統立てて覚えることを意識した勉強です。中学生ならば、理科や社会の学習において、中学生用の受験研究社の「自由自在」、旺文社の「中学総合的研究」、学研の「パーフェクトコース」のいずれかを用いて、細かな内容まで読み込んで理解し、内容を自分なりにノートに整理し、系統立てて把握していくというやり方です。ただし、この勉強法は、中学校で習わないような発展的なレベルの内容まで目を通すことになります。ノートに整理し、系統立ててるのも時間がかかります。勉強に大変な労力をかけるわりに、テストでの得点はその労力ほどではありません。長期的にみれば頭脳が確実に鍛えられますが、短期的には期待したほどの得点の伸びではないために、努力して勉強することが虚しくなることもあります。
心に効く勉強というのは端的に言うと暗記です。それも、上にあげたような事典タイプの参考書を用いて、内容をノートにまとめてからの暗記ではありません。最初から重要事項が上手に整理されている、暗記に適したテキストを使っての暗記です。理解はそれなりで構いません。覚えるための練習を繰り返し行って暗記していきます。これは、長期的にみて、理解力、思考力、推論力が鍛えられるというやり方ではありません。けれども努力がすぐに結果となって現れるので、自分の頑張りを誇らしくも思うようになりますし、勉強への自信も生まれます。そして、学習意欲が高まりやすいです。
初めは心に効く暗記型の勉強を頑張り、結果が出てきたら、自分のペースで、好きな科目や好きな単元は頭脳に効く勉強をやってみることをお薦めします。
そして、心に効く暗記型の勉強でお薦めなのが、高校入試用ですと次のものになります。