高校生の数学　チョイス新標準問題集の難易度

大学受験用の数学の問題集として人気があり、内容的にも充実しているのが河合塾・河合出版のチョイス新標準問題集です。
まずは、この本についてのレベルですが、河合塾の全統模試で偏差値６０を目標としている人が使うといいでしょう。

大学でいったら、国立大学だと旧帝国大学より下、地方国立大の上位校です。ただし、旧帝国大でも学部によっては地方国立大のほうが上にもなったりします。たとえば神戸大学は北海道大学より上になる場合もあるので、そこは留意してください。私立大学ならば、早稲田大・慶應大より下のMARCHレベルの大学に合格したい人が使うといいでしょう。

チョイス新標準問題集は数Ｉ、数Ａ、数ＩＩ、数Ｂ、数ＩＩＩの5冊がありますが、これらは難易度が同じ水準になっていません。数Ｂと数ＩＩＩがやや難しくなっていることに気をつけましょう。

そしてチョイス新標準問題集の内容はＡ問題とＢ問題に分かれていますが、Ａ問題は簡単です。Ａ問題は理系学部を受験するなら全問できなければならない、基礎問題ばかりです。Ｂ問題は標準レベルですが、旧帝大や早慶レベルの問題も混じっています。Ｂ問題で分からないところはとりあえず飛ばして、2回目以降に取り組むといいでしょう。

チョイス新標準問題集は解説も丁寧に書いてありますが、問題集なので解法のヒントや着眼点までは載っていません。解説をみて分からないときは、チャート式数学や、フォーカスゴールドで解法パターンを理解し、それらを覚えましょう。

チョイスと似たタイプの問題集にＺ会のチェック＆リピートがありますが、あちらはよくありません。解説がずさんで分かりにくいです。問題も易から難まで幅が広すぎます。数学の得意な高校生には無駄な易しい問題が多すぎるし、数学が苦手な高校生には解くのが無理な問題が並んでいます。チョイスは問題の選定がよく、難しすぎる問題も易しすぎる問題も扱ってないところがよいです。

そして、問題集のレベルとしては、旺文社の基礎問題精講と標準問題精講の間にあります。チョイスの解説を見ても分からない人は、黄色チャートをやり直すのがいいのですが、チャートはあれだけのボリュームですし、時間がない場合は旺文社の基礎問題精講をやってからチョイスをやるのもいいでしょう。