勉強法

合格体験記を愛読書にする

「私はこうして~大学に合格した」という合格体験記がよく本屋さんに売っています。難関大学の合格者が書いた文章を集めたものが多いです。あの合格体験記は購入して愛読書にすることを勧めます。東京大学や京都大学に合格した人の合格体験記なんて、頭のいい人には参考になるかもしれないが、自分はそんなにレベルの高い大学を受験するわけじゃないから要らないと思う人も多いでしょう。
あの本で書かれている勉強法や参考書・問題集を真似しましょうというわけではありません。地方の国公立大学や中堅私大を目指す人が、難関大をめざす受験生の真似をしても、成績が上がるどころかかえってできなくなることすらあります。野球で時速150㎞のボールを投げるための練習を非力な人間がするようなもので、たちまち肩やひじを壊すのと同じようなことになります。
それでも読んだ方がいいというのはどうしてなのでしょうか。それは、かなりの量を勉強したという事実が延々とつづられているからです。勉強の才能があって、何でもすぐに理解できて、暗記も得意な人間が、毎日10時間も勉強していることが書いてあります。頭のいい人間ですら10時間勉強するのだから、そうでない人間はもっと勉強して然るべきです。
そして、英単語を覚えるのに1冊の問題集を5回は繰り返しやったなどともあります。中には東大の理IIIの合格者で、鉄緑会が出している鉄壁という英単語集を20回繰り返しやったという人もいました。
天才だってずば抜けた努力をしているのだから、凡人はもっと努力をしなければ適いません。合格体験記を読むと、解いている問題の難しさの差はあるけれど、彼らもまた繰り返し繰り返しやって、暗記をして身につけているのがわかります。そしてそれを実行して合格したからこそ、その合格体験記を読む者の心を熱くさせtくれるものが息づいています。合格体験記を読めば、自分も頑張ろうという気持ちがふつふつと湧いてきます。
机の上に置いておいて、勉強のやる気が起きないとき、これらの本を手に取って読めば、すぐにやる気がよみがえってくれます。
大学の合格体験記は、大学の受験生が読むばかりでもなく、高校受験の勉強をしている中学生にも大いに有意義です。