親が子どもに「勉強しなさい」と命令するのはよくないという風潮があります。
しかし、これには賛成できません。
親は子どもに勉強するよう命令し、強制すべきです。
勉強しなさいと頭ごなしに言うと子供がやる気をなくすとか言われますが、
言わなければ、子どもはいつまでたってもやりません。子どもが自主的に勉強するようになるなんてことはなかなかありません。一握りの子どもだけです、そんな勉強好きの子どもは。
命令されていやいややる勉強は身につかないとかも言われますが、いやいややっても多少は身につきます。
勉強しなければ何も起こりません。
「勉強しなさい」と命令すべきですが、気をつけることがあります。それは、親が自ら手本を示すこと。
親がテレビを見たりどこかに遊びに行ったりして自分では娯楽に興じていながら、子どもに勉強を強要しては、子どもは強い反抗心を抱くだけです。
親としては働いているんだから自分たちの娯楽は当たり前などと思うかもしれませんが、そんな理屈は子どもには通じません。
手本としては、親も本や雑誌や新聞を読んだりすることです。娯楽系統でなく知的なものをです。親がこうした生活態度を示せば子どもは真似をします。
そして、点数を気にしすぎないこと。子どもとしては一生懸命勉強して点数が悪かったらかなりへこみます。
その時「こんな点数でどうするの?」と言っては子どもはやる気をなくします。
テストの点数が悪かった時は、なぜ悪かったのか、ただ単に学力不足なのか、サボってしまったのか、部活などで忙しかったのか、
体調が悪かったのかを聞いてあげます。子どもを慰め、励ますことも大切です。
勉強を続ければ点数は必ず上がることを子どもに信じさせ、勉強方法の工夫などもアドバイスします。
学校の勉強なんて簡単ですから、たくさんの量をこなし、暗記をしっかり行えば良い点はとれます。
量をこなすこと、暗記を繰り返すことは骨が折れるので、子どもはなかなかやりたがらないのですが、
そこをいかにやらせるかがポイントです。
そのためには命令することも必要です。その命令に細やかな愛情が通っていればいいのです。