都道府県の公立高校で、地域内のトップ校を狙う人の勉強法について述べます。ここでのトップ校というのは、偏差値70以上、東京大や京都大に毎年5人以上は合格者を出しているような高校です。
こうした公立のトップレベルの高校に入るには、入試でかなりの得点をとらねばなりません。500点満点のテストなら440点は必要です。不得意教科があったり、不得意教科はなくても苦手な分野があっては9割近い得点は見込めません。理科の天体が苦手とか、外国の地理が今1つ覚えていないとかではだめです。万遍なく広い知識を持つことが必要です。
そのためには、どういった勉強をするのがよいでしょうか?
一番のお勧めは、旺文社の全国高校入試問題正解をやることです。昔から電話帳と呼ばれている分厚い入試問題集です。英語・数学・理科・社会・国語の5教科があります。掲載されている高校は、全国都道府県の公立高校の入試問題と有名私立や国立の高校です。それらの入試問題と正解が掲載されています。活字が小さく使いづらい面もありますが、そこを我慢すれば確実に力がつきます。
ただし、この本は解説が詳しくありません。実戦力や応用力を鍛えるための本です。偏差値65以上の中学生でなければ使いこなせないでしょう。ですが、偏差値65~68ぐらいの中学生なら、この全国高校入試問題正解をやらず、苦手分野を徹底的に潰していくほうが成績が上がります。偏差値65~68の中学生の場合は、得意科目と国語のみをやるといいでしょう。国語の場合は多少苦手でも、この全国高校入試問題正解をやることをお勧めします。国語は慣れによって成績が上がっていく面もあるので、この入試問題を丁寧に読み、問題を解いていけば実力がつきます。
数学は、自分がよほど得意か、家族、塾、家庭教師、学校の先生といった、問題の解き方を教えてくれる人が身近にいない限りは、やらないほうがいいでしょう。普通の人は、解説の詳しい入試問題レベルの問題集を解いたほうが力がつきます。
一方、偏差値70以上の人は全国高校入試問題正解に挑戦するといいでしょう。ただし、有名私立高校の数学の入試問題は解説がないとお手上げの問題が多いので、偏差値75に達していない人は、有名私立校の数学入試問題は無視したほうがいいです。
英語も長文の訳が丁寧ではないので、英語の偏差値が60まで届かない人は分かりやすい訳のついた長文を読みましょう。偏差値が60以上の人はどんどん長文を読んで読み慣れるといいです。