夏休みの自由研究

1時間でできる理科の自由研究「レタスを使った実験」

1時間でできる簡単な理科の自由研究「レタスを使った実験」

理科の自由研究にかける時間が全くない、8月31日になってもまだ宿題が終わっていないという、危うい状況にいる小学生や中学生にお勧めなのが「レタスを使った自由研究」です。ネットでもあまり紹介されていないので、他の子ともかぶりません。

実験の内容はきわめて理科的です。必要なものもとても少なく身の回りにあるものでできてしまいます。時間も要領よくやれば30分、試行錯誤しながらのんびりやっても1時間で終わります。

「野菜のしなびたレタスをパリパリにさせる」実験の手順

野菜のレタスは1日から2日でしなびてしまいますよね。あのしなびたレタスをもとのようにパリパリ、シャキシャキにするにはどうしたらよいかという実験です。

結論を言うと、冷水につけると、鮮度のよいパリパリの状態に戻ります。また70度ぐらいのお湯でもシャキシャキになります。これを実験でやるのです。70度ぐらいの湯、20度ぐらいの水、氷を浮かべた2、3度ぐらいの水、食塩水、酢、食用油、お酒を混ぜた水、サイダーなどの炭酸水、重曹を溶かした水などにしなびたレタスを次々と浸すのです。
以下の手順で実験をしてください。
1.材料や道具を用意する
レタス1個、サラダボウル4つほど。氷、湯、水道水、重曹、日本酒、サイダー、食塩、デジカメ。
サラダボウルがあまりない場合は、実験を何回かに分けてやれば大丈夫です。
2.しなびたレタスを作る
レタスを手のひらより少し大きい程度にちぎって、日向の熱いところにおいてしなびた状態にします。ドライヤーで乾かしたりガスであぶってもいいです。電子レンジはだめかもしれません。
そして、しなびたレタスをデジカメで写真にとります。
3.サラダボウルに冷水や、さまざまな液を満たしてレタスをつける
水に氷を入れてかなり冷たくした冷水や、たくさんの食塩を溶かした食塩水や、熱湯、水、日本酒、酢、サイダーなどにしなびたレタスを3分間沈めます。沈めたレタスはお箸でゆっくり混ぜると実験結果が早くでます。それらもデジカメで撮影します。
液体は数が多いほど立派な実験のようにみえてきますが、時間がない場合は6種類ぐらいでもいいです。その場合は、氷水、20度ぐらいの水、70度ぐらいの湯、食塩水、サイダー、食用油でやるといいでしょう。

しなびたレタスをシャキシャキにさせる実験のまとめ方

実験の手順とまとめ方を方は以下の通りです。
1.自由研究のタイトルをつける
自由研究のタイトルを決めます。「しなびたレタスをシャキシャキにさせる実験」などとつけます。
2.自由研究の動機
この自由研究を行おうと思ったきっかけを書きます。しなびたレタスをシャキシャキにさせるのには冷水につけるのがいい」ということをお母さんに聞いて、「氷水以外にもレタスをシャキシャキにさせるものはあるのだろうかという興味がわいたなどと書きます。
3.自由研究の実験のあらまし
実験で準備したものを写真にとってノートや画用紙に貼ります。次にサラダボウルにレタスを沈めたところを撮った写真を貼ります。写真の下にどんな液体にレタスを沈めたかを書きます。それぞれ5分間沈めたと書いてください。計測時間も重要です。
5分後のレタスを撮った写真を貼ります。そしてそれぞれどの液に沈めたかを書き、レタスの状態を、しわしわのままとか、少しシャキシャキとか、完全にシャキシャキとかの言葉を書きます。
最後に、シャキシャキ状態の順位を表にし、実験結果を書きます。
4.自由研究を終えての反省や感想
実験で失敗したところがあればそれについて、次にはどんな液体で調べてみたいか、実験を通じてわかったことを最後に書きます。レタスについて調べたことを書きます。これを書くとかなり見栄えのある実験になります。以下の内容を参考にするといいでしょう。

レタスがシャキシャキになった理由

レタスの葉に含まれる水分は96%です。ほとんど水分でできているのですが、この水分が抜けて、レタスはしなびます。冷水やお湯につけることで、水分が葉の中に入っていって戻ります。
水は水の分子という小さな粒が集まってできていて、この粒は熱を加えると活発に動きます。お湯の水の粒がレタスの葉の中に活発に入っていって短い時間でシャキシャキになります。油と水は反発しあうので油はレタスの中に入っていかず、シャキシャキになりません。冷水でもシャキシャキになるのは水が入るほかに、レタスの葉っぱの繊維が冷たさで固くなることでシャキシャキになると思います。食塩やサイダーであまりシャキシャキにならないのは、浸透圧という働きによって、水がレタスの中に活発に入っていかないからです。
以上のようなことを学年に応じて書きます。全部を書く必要はなく、自分で分かる部分だけを書いてもいいです。また、調べた結果を書き、自分の学力ではまだよく理解できないから、今後は理科の授業などを通じて理解できるよう努力したいと正直に書いてもよいです。