夏休みの自由研究

1日でできる理科の自由研究「氷の溶け方」

1日でできる簡単な理科の自由研究「氷の溶け方」

自由研究をしないまま夏休みが後半になったり、中学受験の勉強で自由研究にまとまった時間を割けなかったり、中学生ならば部活動で忙しくて自由研究の時間がとれなかったりするケースが多いでしょう。
けれども自由研究は、やり方しだいで少ない時間でも立派な研究作品ができるのです。
そこで、1日でできる自由研究を紹介します。
自由研究を1日で完成させるには、理科の実験が一番のお勧めです。実験装置を作成し、実験を行い、それらの様子を写真に撮り、ノートなどにまとめるだけで立派な作品になるからです。理科の観察は数日間にわたっての変化の様子を写真に撮ったり、ノートに記述したりする場合があります。8月末だと日数的に厳しいこともあります。

「氷の溶け方」の実験・観察

1日でできる理科の自由研究で、手軽なものの1つに「氷の溶け方」の実験があります。小学生低学年から中学生までの幅広い学年で行うことができます。材料も冷蔵庫の氷と塩、砂糖、油と簡単です。冷蔵庫で氷を作っていなくともお店でロックアイスを買ってくれば大丈夫です。他にはスーパーマーケットで用意している細かな氷やドライアイスも溶け方を調べてみるとおもしろいです。

「氷の溶け方」の自由研究のまとめ方

自由研究での実験のあらましについてノートなどにまとめるのですが、このまとめ方が上手であれば自由研究の結果も立派なものに見えます。
1.自由研究のタイトルをつける
自由研究のタイトルを決めます。普通のタイトルで構いません。「さまざまな条件での氷の溶け方」などとつけます。
2.自由研究の動機
どんなことがきっかけでこの自由研究を行おうと思ったのかを書きます。氷は溶けやすい時もあれば、溶きにくい時もあるが、その理由を知りたくなったからなどと書きます。
3.自由研究の実験のあらまし
実験にあたって準備したもの、道具などを絵で表したり、写真で撮ってノートに載せます。「氷の溶け方ならば、氷・ガラスのコップ・綿・瀬戸物の容器・密封した容器・新聞紙・温度計・塩・砂糖・水・油・はかりを用意します。
大きなガラスのコップに入れた氷、瀬戸物の容器に入れた氷、容器に入れてふたをした氷、綿にくるんだ氷、新聞紙にくるんだ氷、塩をかけた氷・砂糖をかけた氷・油に浮かべた氷を用意します。それらを1つずつ写真に撮っておきます。同じ条件で比較するため、直射日光の当たらない同じ部屋に並べて実験を行います。実験をした部屋の写真、時刻、部屋の温度、天候なども合わせてノートに書きます。そして大切なことは、氷の量はどれも同じにすること。たとえばどの氷も80gずつにします。
実験を開始する前、容器に氷を入れていく前に、氷が全部溶けて水になるまでの溶ける順番の予想を立てます。そしてそれらの予想の理由も書きます。
容器に氷を入れ、溶けていく様子を写真に撮っていきます。これらの写真もノートにあとで貼ります。
実験結果と、自分の予想を比較していろいろと考えたことをノートに書きます。実験なので、正しい答えを書く必要はありません。間違っていても構いません。自分なりに考えたことを書きます。綿は暖かいので早く溶けると思ったが、実験結果は逆で、なかなか溶けなかった。これは不思議で、いろいろ調べたくなったと、そんな風に疑問点は疑問点のままでかまいません。
4.自由研究を終えての反省や感想
実験で失敗した点、次に同じ実験をやったら気をつけたい点などの反省を書きます。そして実験を通じて抱いた思いを書きます。氷についてますます不思議に思ったとか、塩は氷が溶けるのを早める力を持っているが、それはドライアイスやアイスクリームにも同じ効果があるのかを知りたくなったとかそういったことを書きます。また、アイスクリームを買って溶けないように家に持ち帰るために、綿を用意していこうと思ったなどと、日常生活への応用も書くとユニークなアイディアとなって良いです。