勉強と部活を両立させることが難しくて悩んでいる中学生や高校生も多いと思います。最近は、中間テストや期末テストの3日前まで部活動があり、テスト勉強の時間も確保できない場合もよくあると聞きます。
このように昔よりも難しくなっている両立はどう行えばいいのでしょう。
それは勉強の時間を上手に作ることと、勉強をするときとしないときの切り替えを素早く行って、メリハリのある生活を送ることを意識することです。
具体的には、何より体の休息を一番大切にすること。体が疲れているときは横になり、できれば眠ってしまうなどして体力の回復を最優先させます。勉強よりも、体力の回復がはるかに大切です。
そして休息の取り方ですが、ゲームをしたりテレビを見たり、漫画を読んだりして、気分転換をはかりつつ休息をとるというのは、絶対にやめてください。目を閉じて体も脳も休めます。脳を休めると、体の筋肉を回復させるための化学物質が盛んに分泌されます。肉体の疲労が取れれば、再び意欲が湧いてきて勉強する気にもなれます。テレビやゲームや漫画では、脳は休むことができず、結果、肉体や精神の疲労回復も遅れ、いつまでたっても勉強をやる気がおきません。休むときは休むことに徹する、これがメリハリのある生活です。
寝てばかりいたら勉強する時間がないから、疲れていても勉強はしなければだめではないのか?と思うかもしれませんが、疲れた状態で勉強してもはかどりません。そして疲労が蓄積され続ければ、学校の授業にも集中できなくなっていき、成績は下がる一方です。家でねてばかりいても、それによって、とりあえず体も気持ちも活動的な状態を保てているのだから、学校の授業ぐらいは集中して聞くことができます。部活動が慣れてきて体力もついてきたり、休息の取り方もしだいにうまくなったりで、勉強する時間も毎日30分は作れるようになります。
もし作ることができなかったら、作らなくていいです。中3の夏以降、部活が終わったとき、頑張れば大丈夫ですから。
少ない時間で勉強をしっかりやるようにするには、復習中心の勉強をします。予習はいりません。予習型の宿題が出たときは、形だけやって手を抜きます。復習して暗記に努めるわけですが、数学でも理科でも英語でも、授業で解いた問題と全く同じ問題を解き、授業で習ったことがらをそのまま復習します。授業で習った内容を丸暗記するのです。類題を解くとか。関連事項を覚えるとかはいりません。全く同じことをもう一度やった方が、確実に暗記ができ、その暗記は忘れにくく長持ちします。
時間に余裕のある人は、類題を解き、関連事項を調べて理解を深めたりしますが、勉強時間が少ない人がそれをやると、授業で習ったことは暗記できず、自分で調べた事柄も、その新しい事柄を理解したり暗記したりする時間がとれないという、どっちつかずの状態に陥ってしまいます。
そして、勉強道具を持ち歩くことも重要です。ちょっとした空いた時間などを使って、持ち歩いている単語帳やノートを利用して学習事項の暗記に努めます。
部活がない日は、遊びたいのはやまやまです。部活が忙しいというのは、遊ぶ時間もないということなのですから、たっぷりと時間がああるときくらいはあ遊びたい。遊んでもかまいません。理想的なのは勉強をしっかりと長時間やることですが、毎日の生活がくたびれたものでなく、意欲的なものにするためには、目いっぱい遊んだ方がいいでしょう。思い切り遊べば、すっきりして、勉強に向かう気持ちも湧いてきます。